自分の毛髪を薄くなった部分に移植する治療法を自毛植毛という。我々形成外科医の間では昔から植毛術を行っていたが、それは病的なケースや怪我などによる局所的な頭髪の欠損に対してのものが多かった。
時代は変わり、現代は生活の質、コンプレックスを無くす意味での植毛術が盛んに行われるようになっている。健康な人に対する移植医療であるからこそ、高い安全性と確実性が求められる分野である。欧米では早くから研究が進み、自毛植毛は安全な治療として確立されつつある。
後頭部の毛髪は、男性ホルモンの影響を受けにくく、前頭部や頭頂部がどんなに薄くなっている人でもしっかりと残っている。この生命力の強い毛髪を生きたまま移植する治療が自毛植毛である。 |