20代以降の男性に見られる脱毛症で頭頂部や前頭部の頭髪が薄くなる症状を指す。実際には、毛の本数が減るよりも一本一本の毛が短く軟毛化することによって頭皮が露出するのが主な症状である。
日本人で男性型脱毛症で悩む人の数は1000万人にも上るといわれ、様々な育毛剤、カツラ、発毛・増毛サービスのCMを目にする機会も多い。しかし、例えば米国で人工毛植毛が禁止されているように、治療を巡るトラブルも少なくない。また、本邦で盛んな発毛・増毛サービスにおいてもトラブルが起き易く、消費者センターなどでは盛んに注意を促している。
毛髪の変化はホルモンに影響されており、それが男性と女性の発毛パターンを決定付けている。髭や胸毛、前頭部などは、特に男性ホルモンによって硬毛化や軟毛化が進むことが分かっている。
近年、この男性型脱毛症への医学的な取組みも盛んになりつつある。一つには、移植医療の進展に伴って自毛植毛という選択肢が注目されつつあること。また、プロペシアやミノキシジルなど、内服薬や外用薬についても有効性を裏付ける報告がなされており、毛髪医療の進歩が様々な面で期待されている。 |